子育てインタビュー 名田さん
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慣れない土地で初めての妊娠出産を経験され、お子さんはもうすぐ2歳を迎えます。新しい家族の誕生を心待ちにしながら、家族3人の時間を大切に過ごされています。
地元から遠く離れて
夫の仕事の転勤で高知に来て、初めて地元埼玉から離れて県外に住むことになりました。2年ほど経ち、やっと土地勘がついてきた頃に妊娠が分かりました。夫の関わり以外の交流もなく、ご近所とも挨拶程度の関係でまだ地域に馴染めずにいました。そんな時期だったので、孤独感や夫がいない間に何かあったらどうしよう・・・等と毎日不安でいっぱいでした。
つらかったコロナ禍の出産
夫がいない間に何かあってもすぐ対応できるように出産準備を早めに終わらせて陣痛タクシーに登録し、すでに子育て中の友人たちとSNSで情報収集や話を聞いてもらいながら過ごしました。
出産は予定日より1週間ほど早く破水してしまったんです。でも、一向に陣痛が始まらず、陣痛を誘発させました。お腹が痛いのになかなか自然な陣痛が起こらないまま2日間過ごし、やっと陣痛がきて10時間で分娩に至りましたが、本当に苦しかったです。
コロナ禍の出産だったので面会もなく一人で孤独な時間でした。ただ、早朝だったことと面会の方がいないという特別な条件が揃い、出産の立ち合いだけは許可が下りました。息子の誕生の瞬間を夫と一緒に過ごすことができ嬉しかったです。
周りの声に傷ついて
1歳過ぎてからは「子供の生活音がうるさい」と苦情があり、床にマットを敷き、日中に外で遊ばせて疲れさせるなど対応しました。また、同じ月齢の子と比べて言葉が遅いと感じたり、食事のことについて「もっと〇〇してあげたらいいのに・・・」等と周りの声に傷つくことも多かったです。そのなかで一番悩んだのが「食事を食べさせ過ぎではないか?」という心配でした。とにかく人のものも取って食べちゃうし、食べ過ぎてウッっとなるようなこともありました。
支援センターの存在
そんな時、すごく助けられたのが地域の支援センターでした。出産前はパパママ教室に参加し、沐浴の仕方や心構えなどを教えてもらい、かなり為になりました。子どもが産まれてからは、発育に関する悩みや心ない声に悩んだ時に相談しました。支援センターでは子育てのプロが話を聞いてくれ、寄り添ってくれたことは本当にありがたかったです。
完璧な夫のサポート
夫は、気遣いがすごい!出産前から家事のサポート、出産後も母乳以外は何でも全力で積極的にやってくれます。良い意味で変わっていなくて安心しています。
小さい頃は夜泣きがひどく、寝不足が続きました。仕事から帰宅するとすぐに私を寝かせてくれたり、交代でドライブに連れ出すなど協力してくれました。
私の中の変化
最初はとにかく「この子の命を守らなければ」という気持ちが強かったんですが、子供自身が色々とできることが増え、気持ちに余裕ができました。例えば、あいさつのおじぎや拍手など、私や夫のしていることを真似しているなと感じ、嬉しくなります。あと、出産のときに陣痛に耐えたおかげか多少のことには動じなくなりました。
つい先日、あんなに食欲旺盛だった息子が好き嫌いをするようになってびっくりしましたが、「食べるだけましだな」と思えるようになりました。
これからママになる方や現在子育て中の方に向けてメッセージをお願いします
子どもを遊ばせられるところやママが相談できるところ、ケガや病気をしたときにどこに連絡すれば良いか等、下調べしてすぐ確認できるところに書いておくなどするといいと思います。
心ない言葉に傷つくこともあると思うので、SNSや信用できる友人など不安を吐き出せるところを作っておくのもおすすめです