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ママと赤ちゃんの10ヶ月

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妊娠1ヶ月(0~3週目)

胎児の状態

卵子と精子が出合って結合した受精卵が、その後1週間から10日くらいで子宮内に着床し、発育します。この状態の赤ちゃんはまだ人間の形をしておらず、「胎児」ではなく「胎芽(たいが)」と呼ばれ、大きさはおよそ10分の1ミリメートル。中細ボールペンの先ほどの大きさです。
ここから1ヶ月目が終わる頃には、胎芽はまぎれもない脊椎動物の形態(球状の頭部、弓なりの背部など)になります。また心臓、脳、脊髄、感覚器の基礎も徐々に形成され、機能し始めています。

ママの状態

妊娠1ヶ月目までは、その自覚はまだほとんどありません。
しかし、1ヶ月が過ぎる頃にもなると、基礎体温は高温期が続きからだが熱っぽく感じられたり、体のなかではホルモンのバランスに変化が起こったり、軽い吐き気を感じるなどの兆候があらわれ、次の月経が始まるはずの頃には、ほとんどの女性は「今までと異なった体調の変化」に気づきます。

妊娠2ヶ月(4~7週目)

胎児の状態

2ヶ月目が始まる頃までには心臓が拍動を開始し、血液の循環が始まります。さらにこの1ヶ月で、各器官や臓器、神経などの多くが形成され、一部は機能し始めるという目まぐるしい変化が訪れるとても大切な時期なのです。4週目頃には4.0mmだった大きさも、2ヶ月目が終わる頃には30.0mmにまで成長します。
また、赤ちゃんが入っている袋のことを胎嚢(たいのう)と呼びますが、妊娠4~5週になると、超音波検査により子宮の中に胎嚢が黒く見えて、妊娠を確認することができます。

ママの状態

この頃になると、ホルモンの影響で様々な体調の変化があらわれます。
 生理がなくなり、便秘と眠気が強くなります。早い人では妊娠4週頃、普通は妊娠5~6週頃から空腹時に吐き気を感じるなど、つわりの症状が現れます。かぜの症状とよく似ています。また、胸が少し張ったり、乳首の色が濃くなって敏感になったりするのもホルモンの影響です。

妊娠3ヶ月(8~11週目)

胎児の状態

目立って人間らしい姿になってきて、妊娠8週目頃から「胎芽(たいが)」ではなく「胎児」と呼ばれる赤ちゃんは、この頃から骨格や体型の成長が顕著になります。聴診器で胎児の心音を聞くことができることもあります。この3ヶ月が終わるまでに、すべての主要器官が発生します。さらにいくつかの器官が、最終的な役割を演じられるところまで成熟してきます。
しかし、妊娠3ヶ月では胎盤はまだ未完成です。胎盤が完成すると流産の可能性は低くなりますが、未完成なうちは流産の心配もあります。出血や下腹部痛が全て流産の症状とは限りませんが、赤ちゃんからのSOSかもしれません。もし、これらの症状があったら、すぐに診察を受けましょう。

ママの状態

つわりの症状がかなり強くなります。つわりの症状はいろいろですが、一番多いのが吐き気と嘔吐です。匂いに敏感になってごはんや湯気、肉や魚、冷蔵庫の匂いなどで気分が悪くなったり、空腹感を感じると吐き気を催す場合もあります。食べ物の好みが変わったり、同じ物ばかり食べたくなることも。つわりは妊娠7~9週頃がピークですが、11~12週頃には治まることが多いので、空腹にならないように少しずつこまめに食事をとるようにするなど、上手に乗り切りましょう。

妊娠4ヶ月(12~15週目)

胎児の状態

妊娠15週頃には胎盤が完成し、流産の危険が少なくなります。妊娠12週末の赤ちゃんの身長は約9cm、体重は約20gですが、妊娠15週末には身長約16cm、体重は約100gにもなります。
そして脳の発達がめざましく、なんと未発達段階とはいえ、感情や個性があらわれてくるのです。胎児の顔の表情も、ひとりひとり違ってきます。ママが精神的に激しく動揺したり、強いストレスがあると、赤ちゃんにも影響することがあります。

ママの状態

妊娠15週末の子宮は、ちょうど子どもの頭ぐらいの大きさになります。子宮が大きくなってくると、これまで恥骨(ちこつ)の陰になっていたものがおへその下あたりまで大分上がってきますから、ママのおなかは、外から見ても「妊娠かな?」と思うぐらいに少しふっくらしてきます。
また、つわりが治まり、食欲が出てきます。だからといって、妊娠前よりたくさん食べるなど、必要以上に食事を摂る必要はありません。赤ちゃんは、自分の成長と発達に必要なだけの栄養を、母体から吸収します。

妊娠5ヶ月(16~19週目)

胎児の状態

骨格や筋肉が発達してきて、赤ちゃんの動きはかなりしっかりしてきます。時々体がさかさまになるぐらい、羊水の中で活発に動いたりします。こんな動きをママは胎動として感じるようになるのです。また、手の指を開いたり握ったりしますし、首を傾けたり、左右に振ったりする様子は、まるでおっぱいを探しているようにも見えます。
こうした赤ちゃんの運動は、これまで超音波検査の画面で見えていましたが、妊娠4ヶ月の終わり頃には、医師の触診や聴診でもわかるようになります。

ママの状態

おなかの赤ちゃんの動きをママ自身が自覚することを、「胎動(たいどう)」といいます。赤ちゃんはもっと以前から動いていたのですが、妊娠5ヶ月に入ると、早い人は胎動を感じるようになります。「赤ちゃんが動いた」とママが感じるぐらいに、力強く足で蹴ったり、手を伸ばしたりするのです。
 外見からもかなりおなかのふくらみが目立つようになり、乳房も大きく、腰回りやおしりにも脂肪がついて、体全体がふっくらしてきます。そろそろマタニティウェアの準備をしてもいいでしょう。

妊娠6ヶ月(20~23週目)

胎児の状態

皮下脂肪がつきはじめ、骨格がさらにしっかりしてきます。髪の毛が多くなり、まゆ毛、まつ毛も揃ってきます。体の発育のスピードはめざましく、身長、体重がさらに大きくなって、超音波の画面からはみ出すようなことも。
 男の子、女の子、それぞれの外性器は完成していて、超音波検査でほぼ正確に性別の判定ができるようになります。体の中では内性器(男の子は精巣、女の子は卵巣)ができて、それぞれにホルモンを分泌しはじめます。

ママの状態

ほとんどのママが胎動を感じるようになります。子宮の方が大きくなり、お腹のふくらみが目立ってきます。体重もいちだんと増えます。膀胱が圧迫されるので、頻尿になりやすく、おりものが増えてきます。乳輪に「モントゴメリー腺」というぶつぶつができ、薄い乳汁が出ることもあります。

妊娠7ヶ月(24~27週目)

胎児の状態

脳がさらに発達して、脳の命令で体全体の機能や動きをコントロールできるようになります。神経系や感覚系の発達も目覚ましいものです。赤ちゃんの五感の中で一番ゆっくり発達するのが視覚ですが、妊娠7ヶ月頃には、かなり敏感に光の明暗を感じるようになります。お母さんの脳で分泌されるホルモンの影響で、おなかの中の赤ちゃんも昼夜の区別がついてきます。赤ちゃん自身はおよそ20分間隔で、睡眠と覚醒のリズムを繰り返しています。

ママの状態

妊娠7ヶ月になると、子宮底(子宮の一番上の部分)はおへその上まで届いて、おなか全体がかなり大きくなります。大きくなった子宮は、内臓を圧迫しはじめます。子宮が胃を圧迫すると胸がつかえたような感じになって、一度に食べられる量が減るママもいます。また、妊娠前と同じ姿勢で眠ると、息苦しくなったり、眠りが浅くなることがあります。妊娠7~8ヶ月頃には、心拍数がピークになるので、動悸がして熟睡しにくいということもあります。仰向け寝が苦しいと感じたら、姿勢を変えてみることをお勧めします。
妊娠線があらわれてくることもあります。おなかの皮膚に赤いミミズ腫れのような筋ができるのが、妊娠線です。乳房や太ももなどにできることもあります。一気に体重が増えると妊娠線ができやすいので、注意。保湿クリームや妊娠線用のクリームを塗ると予防されるといわれていますが、個人差があります。産後は赤みが薄くなるものの、一度できてしまった妊娠線は完全には消えません。

妊娠8ヶ月(28~31週目)

胎児の状態

妊娠28週からは妊娠後期になります。赤ちゃんの体重は1000gを超えてきます。赤ちゃんの内臓の形や機能は、ほぼ大人に近い状態です。肺はまだ機能していませんが、誕生に備えて吸ったり、吐いたりするのに似た運動(呼吸様運動)をしています。
赤ちゃんが早く産まれてしまうのが早産です。早産の赤ちゃんが無事に育つかどうかは、体重よりも体の機能の成熟度に左右されます。この頃になるとおなかの外で生きるのに必要な臓器がほぼ完成するので、たとえ早産になったとしても、障害が起こる可能性は低くなります。ただし、呼吸機能や免疫機能はまだ未熟なので、正期産までもう少しママのおなかの中で成長が必要です。

ママの状態

母体の脂肪からつくられるブドウ糖が、赤ちゃんへ優先的に送られるようになります。これが母体のエネルギー配分が変わるということで、突然ケーキやチョコレート、アイスクリームなどが食べたくなるのも、おなかの赤ちゃんがブドウ糖を欲しがっているから。今までケーキは嫌いだったというママでも、妊娠28週を境に食べたくなるというケースも目立ちます。
また時々おなかが張るようになります。おなかが張るというのは、痛みがなくて少しおなかが固くなることをいいます。妊娠後期では1日に何度か、とくに夕方になるとおなかが張ることがよくあります。横になって安静にすれば、ほとんどの場合はじきに張りがとれます。安静にしていてもお腹の張りが治まらない時や、出血を伴うときは、かかりつけ医に相談してください。

妊娠9ヶ月(32~35週目)

胎児の状態

赤ちゃんの状態は、もう産まれてくる状態とほとんどかわりません。妊娠30週頃には、ほとんどの赤ちゃんは、頭が下になる頭位の姿勢に落ち着きます。頭位に落ち着いた赤ちゃんには、子宮はかなり窮屈になります。羊水量も少なくなって運動が制限され、手やひじを突き出したり、足やひざで子宮壁を蹴ったりの動きになります。胎動としては「赤ちゃんの足?ひじ?」と思わせられるような、部分的にかなり大きく動くようになります。胎動は赤ちゃんからママへ「元気だよ!」と知らせる便りです。

ママの状態

子宮がみぞおちのあたりまで届いてきますので、胃や肺を上にもちあげ、心臓を圧迫するようになります。このため、胃がもたれたり、動悸や息切れなどの症状が強くなります。軽い動悸や息切れはほとんどのママが経験しますが、心配な時は早めに医師に相談しましょう。
また膀胱(ぼうこう)も圧迫されるので容量が少なくなり、尿が近くなります。残尿感といって、排尿後に尿が残っているような感じも出てきます。尿意を我慢すると膀胱炎などの原因になりますから、トイレは我慢しないようにしましょう。

妊娠10ヶ月(36~39週目以降)

胎児の状態

受精から266日目が、赤ちゃんの誕生予定日!
まるまると大きくなった赤ちゃんの多くは、頭を下にした姿勢で子宮の中で窮屈に手足を曲げています。今までよりも活動が少ないようにも見えますが、それはひとえに運動するだけのスペースがほとんどなくなってしまったらから。苦しくないか心配になりますが、窮屈なりに赤ちゃんは最も居心地のよい姿勢に落ち着いています。

ママの状態

骨盤内に胎児が入ってくるため、胃の圧迫感が減少してきます。もう出産間近ですね。大きなおなかを抱えた生活から身軽になる期待感が膨らみ、赤ちゃんに会える嬉しさも増すことでしょう。その一方で、精神的な不安感が募るママも…。安産できるだろうか、赤ちゃんは元気に生まれるだろうか、育児をきちんとできるだろうかなど、この時期、いろいろな不安を感じることもあることでしょう。
好きな音楽、ショッピング、後期母親教室への参加など、自分なりに気持ちが安らぐことを見つけてください。パパはうなずくだけでもいいから、ママの話にしっかり耳を傾けましょう。そして、緊張感や不安感が強くなった時ほど、体を動かすのがいいのです。医師の許可があるママは、陣痛が始まるその日まで、適度に体を動かしましょう。



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