パパの子育て体験記(末松さん)
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苦労も楽しみも両方抱えて楽しむ
子育てをしてきて感じたのは、「ここまでしんどい事が人生であるのか」ということでした。生まれてすぐの赤ちゃんには生活リズムもなく、ごく短いスパンで昼夜問わず授乳やミルク、おむつ交換に追われ、気づけば1日が終わっています。自分の時間は取れず、食事やトイレ、睡眠といったこともすべて後回しになり、子どもの生活を維持することだけで手いっぱいになってしまいます。
すべてがボロボロになり、出産前に思い描いていた理想とのギャップに苦しむことも多くありましたが、ふとした時の赤ちゃんの仕草や行動、成長に癒され、なんとか過ごして行けた、というのが実感でした。また、子育てが生活の中心になると、どうしても夫婦間のやりとりだけになることが多く、閉鎖的になってしまうのですが、両親や近所の方、同じ子育て世代の方など、色々な人に声をかけてもらえた事は本当に助かりました。何気ない会話や子育てについての悩みや体験談を聞くことで、みんなが同じように不安の中で過ごしていたことを知ることができ、とても心が軽くなりました。
今はまだ3歳と0歳の子育て中であり、諸先輩方からは大変な時もかわいい時もあっという間、という話を聞く事が多いので、苦労も楽しみも両方抱えて楽しんでこれからも過ごせていけたら、と思います。
プレパパ、パパへのメッセージ
当たり前のことですが、夫婦で「よく話し合う」「言葉で伝える」ということが子育てでは大事だと思います。お母さんは出産という精神的にも肉体的にも極限の状態からそのまま育児に突入するため、なかなか夫婦で話し合う時間も無くなります。また、どうしても負担が増えると相手に「〇〇してくれるだろう」や「わかってくれているだろう」と期待しがちになりますが、確認しないままにすると問題が起こった時に「どうして〇〇していないのか」や「どうしてわかっていないのか」といったすれ違いになることもあります。また、夫婦二人の時とは考え方が変わっていることもあるので、大変な時こそ、些細な事でも伝えて話し合い、相手が何を考え、何をしてほしのかを理解する事が大事だと思います。
「いちいち確認しないで!」との言葉が返ってくる可能性もありますが、「『確認しなくてよかった』ということが確認できてよかった」、と考えるようにしましょう。