子育てインタビュー はぐあす
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「お母さんのための場所を」という想いからはじまった「はぐあす」も今年1歳に。産後ケアを中心に、「ひとりじゃないよ」と伝えられるよう運営をしています。そしてそんな想いに応えて「母子を支えたい」とサポートの輪が広がっているのだそう。
「いのち育みサポート はぐあす」ってどんなところ?
助産師として「mamaサポートよつば助産院」を運営していた藤原さん。
自身も3人の子どもを育てるなか「お母さんがホッとできて、子育ては大変だけど楽しい!」と思えるような場所をつくりたいとちょうど1年前に「はぐあす」を設立しました。
赤ちゃんを預けて個室でゆっくり心身ともに休められる通所型(日帰り)・宿泊型の産後ケアを軸に、はぐあすキッチンではママランチの開催やお惣菜の販売も。ヨガ教室やベビーマッサージなどのセミナーも随時行なっています。助産師、保育士、理学療法士、管理栄養士などがスタッフとして在籍。月齢に応じたいろんな相談をすることもできます。
ひと休みできたり、不安が軽くなったり、ちょっと自信をつけてはぐあすから帰るお母さんたちは、来所時よりずっと晴れやかな表情をしているのだそう。
核家族化が進んで誰もが赤ちゃんと触れ合う機会が少なくなったなか「お母さんも赤ちゃんと同じ0歳」と藤原さんは言います。
「周りの人にハグされながら、子どもと一緒に育っていく場所を」という熱い想いをはぐあすで実現しています。
設立から1年。意外にも多かったニーズは!?
はぐあすの産後ケアでは、目的別に
●発達・発育などの「相談」
●身体を休めたい方は「休息」
●授乳や抱っこ、沐浴などの「練習」
●お母さん同士でのリフレッシュができる「交流」
の4つのプランから選ぶことができます。
当初は育児の相談に来られる方が多いのかなと考えていたという藤原さんでしたが、意外にも7割以上とダントツで多いのは「休息プラン」での日帰り産後ケアだったのだそう。
ひとときも離れられない「お母さん」業。
「一人になる時間が欲しい」「睡眠がとれていない」など、「子どもはかわいい。けどとにかく少し休みたい!」というのが、多くのお母さんたちの切実な想いでした。
またはぐあすレンタルルームでは、子育てを経験し「当時大変だったから、今度は自分が支える側になりたい」という想いのある人たちが、イベントを通して関わり、お母さんたちとの繋がりづくりに一役かっています。
子育ては「ひとりじゃない」とお母さんに感じてもらえる場所に自然となってきたことも、藤原さんの嬉しい驚きでした。
リサーチしておくことも大事。だけど妊娠中にいちばん大切にしたいこと。
検索すれば、すぐいろんな情報にアクセス出来てしまう現在。
ですが「出産も子育ても、頭で考えることではない、感覚的なものなんです。言葉がまだ話せない赤ちゃんの状態を、表情や声のトーンなどを通して感じ取っていくこともすごく大切です。」と藤原さん。
妊娠中から散歩に出掛けて空を眺めたり、季節の風を感じたり。感覚を磨いておくことがいいお産にもつながるのだそう。
また「出産はゴールではないので、産後をイメージしておくことも大切」なのだとか。
マタニティヨガやプレママランチといったイベントなどをきっかけに、はぐあすのようば産後ケア施設に行足を運んでみたり、地域の助産師や保健師、また妊婦さん同士での交流を持っておくことで、産後に向けて必要な情報を得られやすくなります。
実は、市町村によっては、産後ケアの利用料金を一部公費負担とする制度もあります。この制度を利用するには事前の申請が必要となりますが、妊娠8か月から申請可能です。
出産前に申請しておければ、安心して出産に臨むことができます。
「しんどい」となかなか言えないお母さん。サポートしあって、思いやりの循環を。
わからないことだらけな上に、お家で赤ちゃんと2人きりの時間も多くなる産後。
「自分がちゃんと育てていかないと」と張り詰めているお母さんも多く、悪気のない一言をネガティブに捉えてしまったり、比較・評価されている気持ちになってしまったりすることもあります。辛そうにしていたら、一人の時間や休めるタイミング作りを。「赤ちゃんが泣いていても、「おなかが空いているんじゃない?」「母乳が足りていないんじゃない?」とお母さんに言うのではなく、赤ちゃんに「そうか、今は泣きたいんだね」などと声をかけてあげてください。また、夫婦互いに「お疲れ様」と声をかけ合うこともとっても大切です。」と藤原さんは言います。
なかなか自分から「しんどい」と言えないお母さんに「産後のサポートをプレゼントすることで優しさの循環になれば」と考えた藤原さんは、はぐあすのサービスに何にでも使える「はぐあすチケット」を用意しました。
友人や親族の出産祝いにはもちろん、会社の福利厚生などにも活用できます。誰もが大変な産後。「一人ひとりが必要なタイミングで使える身近なサポートとして、産後ケアを利用することが普通になって欲しい」という藤原さんの想いが詰まっています。
プレママや子育て中の方へのメッセージ
「赤ちゃんとの生活は、慣れないことも不安なことも多い日々だと思います。お母さんだってお父さんだって親としては0歳からスタート。家族としてだんだん成長していきます。だから、できないことや分からないことが沢山あって当然。
疲れた時、しんどい時があれば誰かにSOSを出してみてください。
思い切ってその一歩を踏み出すことができたら、きっとどこか必要なところに繋がることができます。
「はぐあす」も産前産後をサポートする繋がりの中の一つだと思っています。
お母さん一人で頑張ったり、夫婦2人だけで頑張らなくても大丈夫。周りの人を上手に頼って、「みんなで子育て」していきましょう。
「大丈夫、あなたはひとりじゃないよ。」とお伝えしたいです。
いのち育みサポート はぐあす
2022年8月オープン。助産師、保育士、管理栄養士、理学療法士ら多職種で連携しなが
ら、産前産後の女性とその家族を対象に、サポートを行っています。
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