熱意が村を動かす!芸西村子育てサークル「Nosy」が灯す、子育て家庭の「ホッとする場」
ホーム - 熱意が村を動かす!芸西村子育てサークル「Nosy」が灯す、子育て家庭の「ホッとする場」
芸西村子育てサークルNosy
地域みんなで、パパ・ママの子育てを応援!
高知県では、子育て中の保護者や子どもたちを温かく見守り、交流の場や学びの機会を提供する子育て団体が、地域に根ざした活動を行っています。
本記事では、そうした子育て団体の取組や思いをご紹介します。
今回は、「Nosy」を紹介します。
★
高知県芸西村。この地域には、地域子育て支援センターがありません。そんな中で、「子育て中の母親がホッとできる居場所を作りたい」という熱い思いから立ち上がったのが、子育てサークル「Nosy(ノージー)」です。
今回は、「Nosy」の代表を務める松本 容子(まつもと ようこ)さん(小学生をはじめとする3人のお子さんのママ)にインタビュー。サークル活動のユニークな内容、地域との連携、そして子育て支援への強い信念を伺いました。「いち村民」としての熱意が、いかにして地域を巻き込み、子育て中の家族の支えとなっているのかをご紹介します。
Q&Aインタビュー:芸西村子育てサークルNosy 代表・松本さん
Q1:サークル「Nosy」を立ち上げたきっかけは何ですか?
松本さん: 私が結婚を機に夫の実家がある芸西村に来て、子育てをする中で感じたのが、「地域子育て支援センターがない」という現状でした。保育園児が多い土地柄ですが、それでもきっと育休中のママや、家にいるママたちにはニーズがあるはずだと感じました。
もともとは、育休中のママ友と「誰かの家」に集まって話すだけだったのですが、「これはもっと広げよう」と。2024年にサークルを立ち上げました。サークル運営は私を含めて4人。現役の助産師や、保育資格を持つメンバーもいて、それぞれのスキルを活かしています。
Q2:普段はどのような活動をされていますか?特に人気の活動があれば教えてください。
松本さん: 主な活動は、地域のママが集うランチ会と各種講座開催です。
ランチ会(月1回):地域の多世代間交流の集いの場「ほっとハウス」で開催しています。美味しくて格安のランチを和室でいただきます。子育て世代の語らいの場として人気です。
なお、「ほっとハウス」のスタッフさんは子育て支援の仕事をされていた方が多く、子どもの対応に慣れているので、私たちも安心して交流できます。夏休みには村営バスで来る小学生や、お年寄りとの交流もあり、自然な形で多世代交流も生まれています。
各種講座開催:一番人気は、やはりピラティスです!枠がすぐに埋まってしまいます。その他に、「赤ちゃんのトリセツ」などの学び系講座や、村のパパが多く参加してくれたパパ講座なども開催しました。
Q3:参加者(利用者)の状況について教えてください。
松本さん: 参加者は、主に育休中の赤ちゃんのママが多いです。人数は内容によって変わりますが、5~6人から10人ほどです。
特筆すべきは、村外からの参加者も多いことです。彼女たちは情報アップデートへの情熱があり、すごくパワーがあります。今後は、村外の方々の熱量も力に変えて、村民にもっと参加してほしいと思っています。しっかりとアンケートを取って、活動に活かしています。
Q4:サークルの活動目的、そして松本さんの強い思いを教えてください。
松本さん: 私たちの目的は、シンプルに「ママたちが来てホッとできる場にしたい」ということです。育児についてのフラットな情報交換の場として機能したいと思っています。
私個人としては、いち村民として、少しでも困っている子育て中の方の助けになれば、という思いがとても強いです。
芸西村からもサークル活動を応援してもらっています。芸西村の職員さんがよく見に来てくださいます。
行政との距離が近い分、私たちの活動が村全体の子育て支援の意識を高めるきっかけになれば嬉しいです。
Q5:今後の展望や、子育て中の親御さんへのメッセージをお願いします。
松本さん: 実は先日、私が育休から復職し、仕事をしながらのサークル運営となりました。今後は、参加者の方が受け身ではない「参画型」のサークルに移行していきたいと考えています。ママたちが、ただ情報を受け取るだけでなく、自分たちも場を創ることで、「育ち合いの場」となれば嬉しいです。
伝えたいのは、「ふつうのママでも、社会に対して、子どもに対してできることがある」ということです。特別なスキルがなくても、あなたの経験や優しさが、困っている誰かを救う力になります。「Nosy」は、そんな「for社会に、for子どもに」という思いで活動を続けていきます。ぜひ、あなたも一度、遊びに来てみてください!
子育てに対する熱い思いが伝わってきたんだ!